コミュニティーショップ「えすぺり」
コミュニティーショップ「えすぺり」
(出所:グリーンピース・ジャパン)
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 環境NGO(非政府組織)グリーンピース・ジャパンは、福島県三春町のコミュニティーショップ(産地直売店)「えすぺり」に太陽光パネルを設置するための資金調達を支援する。10月23日から11月24日まで、地元住民と共同で「クラウドファンディング」を実施し、資金を集める。

 目標金額は、設置費用の3分の1に当たる120万円。出資額は、500~10万円までの間で選択でき、出資金額に応じて「えすぺり」から直接、出資者に「リターン」(お礼)を届ける予定という。

 クラウドファンディングとは、インターネットを通じて、多数の人たちから資金を調達する手法。複数の募集案件を掲載した専用のサイト(プラットフォーム)から手続きを行う。今回は、「MotionGallery」というクラウドファンディング・プラットフォームを用いて、賛同者から出資を募る。

 「えすぺり」は、野菜とパンの直売所で、有機農業に取り組む大河原伸氏が経営する。グリーンピースは、大河原氏の営む畑の放射線を調査するなど、原発事故の直後から協力・支援しているという。

 大河原氏は、「『電気のことを人任せにしたくない』という住民が福島県内で増えるなか、『えすぺり』に太陽光パネルを設置することで、再生可能エネルギーの電気を活用する新しい暮らしのモデルとなり、コミュニティーに広めることを目指している」と言う。

 グリーンピースは、福島県に太陽光発電の普及をめざすプロジェクト「ソラライズふくしま」を展開している。クラウドファンディングによる太陽光パネルの設置支援もその一環。