ドイツの太陽光発電設置事業者であるPhoenix Solar社は10月14日、ヨルダンで3カ所、合計出力11MWの太陽光発電システムを設置すると発表した。

　英Millennium Energy Industries社と共同で設置する。ヨルダンにおいて、民間企業によるものとしては最大規模の太陽光発電プロジェクトになるという。

　設置する太陽光発電システムによる発電で、ホテルを経営する3社の全消費電力に相当する分を賄う。

　この3社は、ホテル「マリオット・アンマン」を所有するArab International Hotels社、「シェラトン・アンマン」を所有するAl Dawliyah for Hotels & Malls社、「マリオット・デッドシー」や「マリオット・ペトラ」を所有するBusiness Tourism社。

　ヨルダンにおいて、ホテルや病院などは、電力料金の高さが経営上の課題となっており、再生可能エネルギーの導入による電力料金の低減を模索している。

　ヨルダンのMwaqqar、Damikhi、Qatraneh地区に設置する。稼働後は、ヨルダン電力（Jordan Electric Power）、Electric Distribution社の電力網に送電する。消費地とは異なる場所で発電し、送電できる制度（Power Wheeling scheme）によって実現したとしている。

　Phoenix Solar社は、プロジェクト管理、設計・調達、発電開始後のO&M（運用・保守）を担当する。Millennium Energy Industries社は、施工を担当する。

　中国BYD製の多結晶シリコン型太陽光パネルを、1軸追尾型の架台に設置する。パワーコンディショナー（PCS）は、ドイツSMAソーラーテクノロジー製を採用する。