「ハル水戸太陽光発電所」の竣工式
「ハル水戸太陽光発電所」の竣工式
(出所:エトリオン・エネルギー1合同会社)
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 スイスのEtrion Corporation社と日立ハイテクノロジーズは10月15日、水戸市内の5カ所、27haの借地に出力9.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ハル水戸太陽光発電所」を建設し、商業運転を開始した。

 発電事業者は、両社の共同出資によるエトリオン・エネルギー1合同会社(東京都港区)となる。東京電力に売電する。10月15日に建設地で関係者約70人を集め、竣工式を開催した。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは日立ハイテクノロジーズが担い、パワーコンディショナー(PCS)、アモルファス変圧器など、電力システムを日立製作所から調達した。2014年10月に着工し、2015年8月に完工し、操業を開始した。運用開始後の年間発電量は、約10.3GWhを見込んでいる。

 Etrion社と日立ハイテクは、日本における太陽光発電共同事業の立ち上げに関して開発協定を結んでいる。水戸でのプロジェクトのほか、岩手県雫石町での24.7MWのメガソーラーなど、2015年までに建設中または着工準備完了の案件も含め、合計出力100MW達成を目指している(関連記事)。

 Etrion 社は、太陽光発電所の建設、所有及び運営を手掛ける独立系発電事業者で、イタリアで17カ所、合計出力約60MWを開発・所有し 、チリで70MWのプロジェクトを建設し、2014 年末に操業を開始した実績がある。