報道機関からVW不正問題についてコメントを求められるBosch社会長兼CEOのVolkmar Denner氏
報道機関からVW不正問題についてコメントを求められるBosch社会長兼CEOのVolkmar Denner氏
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 ドイツBosch社会長兼CEOのVolkmar Denner氏は、ドイツVolkswagenの不正問題について公の場でコメントした。引き続きディーゼルエンジンの関連技術に力を注ぐ方針だという。

 Bosch社が2015年10月14日に開催した新研究センターの開所式において、報道機関の質問に回答した。Bosch社が電気自動車に軸足を移すと報じられていることについては、「エレクトリックドライブは重要な技術だが、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンといった内燃機関の可能性はまだまだあると思っている。ディーゼルエンジンはクリーンだと信じている」とコメントした。

 「あなたは、Volkswagen社が(Bosch社の開発した)制御ソフトウエアを改変していたことに“驚いたか”」という質問に対しては、「それについては明確に答えられない」としてコメントを避けた。この質問が出た背景には、当初は「Bosch社がVolkswagen社に対して制御ソフトウエアの改変は違法であると指摘していた」と報じられていたものの、現在は「Volkswagen社が独断で制御ソフトウエアを改変した」というスタンスをBosch社が取っていることがあるとみられる。

 さらに、不正問題でダメージを受けたVolkswagen社がサプライヤーにコストダウンを要請する可能性があることについてもコメントを求められていたが、Denner氏は「その話は知らない」と回答した。