公立豊岡病院組合と神戸大学を結ぶ医療施設間教育システムの概要図
公立豊岡病院組合と神戸大学を結ぶ医療施設間教育システムの概要図
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 地域医療における医師不足、医師の診療科偏在を解消するために、ビデオ会議システムとネットワークソリューションで医療従事者の教育環境を整備する――。

 ソニービジネスソリューションは、ソニー製のビデオ会議システムとソリューションを兵庫県北部の公立豊岡病院組合、神戸大学附属病院をはじめとする兵庫県内の12医療機関に納入したことを発表した。ネットワーク構築は同じくソニー子会社のソネットが担当し、端末機器のみならず、回線インフラを含めたワンストップソリューションを提供する。ビデオ会議システムは既に2015年9月末より稼働済みだ。

 今回のソリューションによって、遠隔地同士を結んだカンファレンス(症例検討会など)、特定診療分野における地域内医療従事者とリアルタイムのコンサルテーションを実施するための「ホットライン」の確立、基幹病院で開催される講演会へのグループ病院の参加といった、距離を超えた学習環境の構築が可能となる。講演会の内容は動画形式として保存可能で、それらコンテンツの教育利用も視野に入れているという。