完成した新工場の外観
完成した新工場の外観
(出所:田淵電機)
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竣工式の様子
竣工式の様子
(出所:田淵電機)
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 田淵電機は10月1日、タイ子会社の新工場が完成し、北米向けの太陽光発電用パワーコンディショナー(PCS)の生産を開始したと発表した。タイ国田淵電機(Thai Tabuchi Electric Co., Ltd.)の敷地内で建設を進めていたもので、工事が完了し、本格稼働した。

 タイ国田淵電機は、タイ中部のチャチュンサオ(Chachoengsao)県にあり、東南アジアを管轄するグループ拠点として、PCSのほかエアコン用リアクタ、各種電気機器用トランスなどを生産している。太陽光発電用PCSの需要が伸びていることから新工場の建設に踏み切り、主に北米向けPCSの供給拠点と位置付ける。新工場の敷地は6400m2で、投資額は1280万米ドル(約15億5000万円)となる。

 新工場により、同社のパワーエレクトロニクス事業ブランド「EneTelus」(エネテラス)製品の生産能力を高めるとともに、生産ラインの配置改善や新機器の投入により、製造従事者一人あたりの生産性を高めたという。すでに新工場は本格的な量産体制に入っており、今後の需要動向次第で、さらなる生産ラインの拡充も検討しているという。