米国の電力会社であるSouthern California Edison(SCE)社は9月28日、合計出力100MW分の再生可能エネルギー電源などを買収すると発表した。

 「Request for Offers(RFO)」と呼ぶ、オープンなプロセスに基づいて、買い取り先の候補となる、再エネ発電所やエネルギー貯蔵システムなどを募集する。

 再エネ電源の導入を増やすとともに、出力変動に対応するための負荷の軽減を実証する取り組みの一環。将来的に、ガス火力発電所の新設を減らすことができるような、再エネ電源の導入の手法を検討するという。

 再エネ発電所、エネルギー貯蔵システム、デマンドレスポンスといった設備や手法を連動して電力網の信頼性を向上するもので、周波数制御などの系統運用サービスである「アンシラリーサービス」などにも対応する。

 Southern California Edison(SCE)社は、カリフォルニア州南部に位置するオレンジ郡の中部や南部において、2018年までに送電を開始できる合計出力100MW分の太陽光発電所などを買い取りたいとしている。

 買い取り対象としているのは、オレンジ郡のジョアンナやサンティアゴにある変電所に連系できる再エネ発電所やエネルギー貯蔵システムである。