医療用アプリ開発のベンチャー企業であるキュア・アップは2015年10月6日、約1億円の資金調達を行ったと発表した。大学発・技術系ベンチャーへのインキュベーション投資・支援活動に特化したBeyond Next Venturesが運用するファンドを引受先とする第三者割当増資の実施によるもの。

 キュア・アップは、2014年7月に設立された医師とエンジニアによるベンチャー企業。医薬品や医療機器とは異なる治療アプローチとして「治療アプリ」を提唱し、開発を進めている。

 具体的には、現在、「ニコチン依存症」の精神疾患に対してモバイル治療を行う医療用アプリを、慶應義塾大学呼吸器内科と共同で開発。さらに、同病院での臨床試験も進めている。今回の資金調達を通じて、ニコチン依存症治療用アプリケーションをはじめとする疾患治療アプリケーションの開発や臨床試験をさらに進め、日本初となる治療アプリ事業の実現を目指すとしている。