写真左の映像が「ポータブル超短焦点プロジェクター」のもの。その下の四角い装置がプロジェクター本体。天井から吊り下げられている照明器具のうち、左が「LED電球スピーカー」。テーブルに置かれている筒状のランプが「シンフォニックライトスピーカー」。
写真左の映像が「ポータブル超短焦点プロジェクター」のもの。その下の四角い装置がプロジェクター本体。天井から吊り下げられている照明器具のうち、左が「LED電球スピーカー」。テーブルに置かれている筒状のランプが「シンフォニックライトスピーカー」。
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「ポータブル超短焦点プロジェクター」を使って、子ども部屋の床に映像を投影したイメージ。
「ポータブル超短焦点プロジェクター」を使って、子ども部屋の床に映像を投影したイメージ。
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「4K超短焦点プロジェクター」による映像。
「4K超短焦点プロジェクター」による映像。
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東京・六本木のインテリア店「リビング・モーティフ」の外観
東京・六本木のインテリア店「リビング・モーティフ」の外観
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 ソニーは東京・六本木のインテリア店「リビング・モーティフ」で、新しい居住空間を提案するイベントを、2015年10月2日~11月3日の約1カ月にわたり開催する。壁際に置くだけで147型の映像を壁に投影できる「4K超短焦点プロジェクター」や、照明と音楽再生機器を融合した「LED電球スピーカー」など、居住空間を快適にすることを目指して同社が開発した製品や試作品を体験できる。

 ソニーは「Life Space UX」という、空間を活用して新しい体験を生み出すコンセプトを掲げている。今回のイベントの展示品はいずれも、このLife Space UXの商品や開発品である。4K超短焦点プロジェクターとLED電球スピーカーの他に、国内では初展示となる「ポータブル超短焦点プロジェクター」と「シンフォニックライトスピーカー」を披露している。

 ポータブル超短焦点プロジェクターは、縦・横・高さがいずれも約10cmと小型ながら、テーブルの壁際などに置くことで、約20~50型の映像を壁に投影できる。スピーカーとバッテリーを内蔵している。シンフォニックライトスピーカーは、LED電球スピーカーと同様に、照明と音楽再生機器を融合したもの。ランプ光源を覆う筒状の有機ガラスを振動させることで、スピーカーとしている。声帯や弦楽器の音に近い振動を作り出せるという。なお、これら2つの開発品の製品化時期や価格は未定である。

 同社はイベント開催に先立ち、報道関係者向けに内覧会を開催した。ソニー TS事業準備室 室長の斉藤博氏は、「これまでの家電メーカーは居住空間に家電機器を足すことを促し、(結果的に)快適なたたずまいを崩してきたところがある。今後は、足し算の発想から脱却する」と述べた。そして、「こうした考え方を伝える活動を加速する。一緒に活動するパートナーを増やしていく」(同氏)とした。また、リビング・モーティフを運営するアクシス 取締役の宮崎光弘氏は、「ソニーとの協業は光栄であり楽しみ。ここからどんなことが生まれるか、わくわくしている」と語った。