中国の太陽光パネルメーカー大手であるインリー・グリーンエナジー・ホールディングは9月30日、子会社のBaoding Tianwei Yingli New Energy社が、社債の償還計画を再考すると発表した。

 同子会社では、5年物の中期の社債(mid-term notes)の償還期限が、10月13日に迫っている。この社債は、5年間の無担保債として発行され、償還額は10億元(約1億5700万米ドル)となっている。

 償還額の一部として、Baoding Tianwei Yingli New Energy社は、遊休地の売却や、100%子会社のFine Silicon社の拠点撤退による補償によって、合計1億3800万米ドルを確保できる見通しとしている。

 償還しきれなかった残額については、今後1年間以内に償還したいという。さまざまな手法で資金を集めるとし、2015年末までに、償還を終えるために必要な額のうち、「かなりの額」を確保できると強調している。この資金には、売掛金も含む。

 インリーは、5月に「事業の継続性に関する見解」を表明し、この社債に関して、「予定通りに償還できるように、資金を確保できている」としていた(関連ニュース記事)。