奥地建産による高耐久軽量低コスト架台の開発
奥地建産による高耐久軽量低コスト架台の開発
(出所:NEDO)
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 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は9月16日、太陽光発電の大量導入時代に備えた7つの技術開発プロジェクトを採択したと発表した。太陽光発電設備の「リサイクル技術」と、太陽光発電の「システム効率向上・維持管理技術」の2テーマだ。

 「リサイクル技術」では、パネルの低コストでのリサイクル処理や、有価物の回収率向上、回収物の高純度化を掲げた。具体的に、太陽光パネルの分解処理コストとして5円/Wを目標とした。

 「システム効率の向上・維持管理技術」では、工事を含む周辺機器や維持管理の低コスト化を目指す。具体的には、工事を含む周辺機器コスト全体を10%以上削減する低コスト化技術の開発(発電コスト換算で2円/kWh 以上の削減効果)、維持管理コストを30%以上削減する低コスト化技術の開発(発電コスト換算で1円/kWh以上の削減効果)により、2020年の太陽光発電の発電コスト目標である14円/kWh達成に貢献するとの目標を掲げた。

 採択テーマは、以下の通り。リサイクル技術として、「ホットナイフ分離法によるガラスと金属の完全リサイクル技術開発」(浜田、エヌ・ピー・シー)、「ウェット法による結晶系太陽電池モジュールの高度リサイクル実用化技術開発」(東邦化成)、「合わせガラス型太陽電池の低コスト分解処理技術実証」(ソーラーフロンティア)、「PVシステム低コスト汎用リサイクル処理手法に関する研究開発」(新菱)、「結晶シリコン太陽電池モジュールのリサイクル技術実証」(三菱マテリアル)。

 システム効率向上・維持管理技術として、「高耐久軽量低コスト架台開発と最適基礎構造適用研究」(奥地建産)、「分散型PCSメガソーラーへの遠隔診断制御クラウドと対処手順の開発」(地域エネルギー、太陽光発電所ネットワーク)。