4代目となる新型「プリウス」
4代目となる新型「プリウス」
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 トヨタ自動車が、米国で2015年9月8日に披露した4代目「プリウス」(関連記事)。日本国内の販売資料から、その詳細な性能が明らかになった。グレード別の装備や車両性能、低重心化による車両デザインの変化などを速報する。

 新型プリウスでは、最廉価の「E」から「S」「A」「Aプレミアム」と四つのグレードを設定している。Eを除く各グレードに、プリウスで初となる4輪駆動システムを搭載できる。車両質量はEが1310kg。SとAが1360kgで、4輪駆動モデルではSが1430kg、Aが1440kgとなる。Eと、A以上では軽量化のためにリチウムイオン電池を搭載するが、Sはニッケル水素電池のままだ。ただし、4輪駆動モデルはすべてのグレードでニッケル水素電池を使う。

 Eグレードでは装備の簡略化を図ることで、車両質量を他のグレードより軽くした。その結果、燃費性能が向上し、グレードの中で唯一JC08モード燃費40km/Lを実現している。軽量化を徹底したため、燃料タンク容量は38Lと他のグレードより5L少なく、ウォッシャータンク容量も2.0Lと他のグレードより2.8L小さい。スピーカー数は、他のグレードより2個少ない4個である。リアスタビライザーやトノカバーは付いていない。

 Sグレードは標準グレードで、燃料タンク容量が43L、ウォッシャータンク容量が4.8Lに増える。基本的な装備が増える他、合成皮革ステアリングホイール、後席のセンター・アーム・レストなども備える。

 Aグレードでは、Sグレードの性能に加えて安全性能がより充実する。歩行者対応の衝突回避システム「Safety Sense P」を標準搭載している(E、Sグレードではオプション設定)。加えて、車速やエコ運転のインジケーター、プリクラッシュアラートを表示するカラーHUD(ヘッド・アップ・ディスプレー)も採用した。

 Aプレミアムでは、車内の内装やステアリングホイールに本革を採用して高級感を持たせた他、100Vのアクセサリーコンセントを装備する。