提携のスキーム図
提携のスキーム図
(出所:省電舎)
[画像のクリックで拡大表示]

 省電舎は9月17日、シンガポールに本社を持つGraess Energy社と業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表した。Graess Energy社は、ドイツ企業とシンガポール企業の合弁会社で、太陽光発電の設計・施工、保守から発電事業を手掛けている。

 省電舎とGraess Energy社は、今年10月頃から共同して日本国内で1つの案件を施工し、施工期間と施工品質を確認し、その結果をもって来年3月頃までに業務提携を検討する。

 業務提携契約を締結した場合、省電舎はGraess Energy社が日本国内で保有しようとする太陽光発電所の建設を共同で請け負うとともに、同社の親会社であるドイツ企業の開発した設計手法と重機を利用し、整地作業を短期化し、建設費用を低減できるとしている。

 Graess Energy社は、ドイツの太陽光発電施工と施工用の重機を保有するGRÄSS グループと、シンガポールの海洋掘削事業を推進する SBI Offshore との合弁会社。省電舎は、固定価格買取制度(FIT)における太陽光発電の買取価格が下落傾向にあるなか、太陽光発電の施工事業を継続的に成長させる方策を模索してきた。Graess Energy社から日本国内での太陽光発電設備の施工に関して連携できないかとの提案があり、検討を進めてきた。

 Graess Energy社は、太陽光発電設備の設計、開発、運営、メンテナンスを事業とするとともに、アジア地域において太陽光発電設備を所有し、発電事業を手掛けている。買取価格が下落傾向にあるとはいえ、まだ他国と比較すると高値で設定されている日本の市場で太陽光発電設備を保有することを目指し、パートナーを探していた。