京セラは2015年9月16日、一般財団法人日本予防医学協会と共同で生活習慣の継続的な改善を支援する「デイリーサポート」を2015年秋から提供すると発表した。

 デイリーサポートは、従業員の健康状態を改善したい企業、健康保険組合などに提供するサービス。生活習慣を把握するために、京セラが開発した活動量計「TSUC(ツック)」、Androidスマートフォン(スマホ)で稼働する専用アプリケーションを利用する。

 TSUCは胸ポケットやベルトなどに装着できる48mm×29mmのウエアラブルデバイス。歩行、ランニング、階段・坂道昇降、さらに自動車、自転車、エレベーター、エスカレーターに乗っているかどうかを検出して、歩数と消費カロリーを測定する。

 スマホの専用アプリは、TSUCの測定データをBluetooth経由で受け取って画面表示するほか、利用者が家事やスポーツジムなどの活動を選択することで、TSUCの測定データをより正確な値に補正する。さらに、内臓脂肪面積の推定、摂取カロリーの自動計測、睡眠センサーといった機能を提供する。

 このうち内臓脂肪面積は、ジャイロセンサーを内蔵したスマホで腹囲を半周なぞって腹囲形状を測定。それに基づいて内臓脂肪面積を推定して、日本予防医学協会の協力で作成した画像データベースから被験者の現状に近い内臓脂肪と皮下脂肪のイメージ画像を選んでスマホの画面に表示する。

 摂取カロリーは食事の内容をスマホのカメラで撮影して、その画像を解析して自動的に算出する。睡眠センサーはスマホを枕元に置いて眠ると、スマホのジャイロセンサーが睡眠中の身体の動きを感知して、眠りの深さと時間を測定する。これらは、食事にかけた時間や夕食から睡眠までの時間も自動的に記録する。

活動量計のTSUC(左)と専用アプリ(右)
活動量計のTSUC(左)と専用アプリ(右)
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