フェンスからパネルまで、基礎ごと押し流されて倒壊
鬼怒川により近いこともあって、低圧連系した太陽光発電所は、フェンスから太陽光パネルまで、あらかた基礎ごと地面から押し流され、倒壊していた。3本ある低圧連系用の電柱のうち1本も傾いていた。
基礎は、コンクリート2次製品による置き基礎と見られる。太陽光パネルは、ソーラーフロンティア製である。
太陽光パネルは、架台に固定されたまま元の位置から流されているものが多い。一部は、架台から外れていたり、フレームだけが架台上に残っていたりした。
川から溢れた水は、土砂や草木を巻き込んで流れてくるため、架台やパネル、フェンスなどには泥や草木がこびり付いており、濁流の凄まじさを物語る。
一方、メガソーラーは、設置範囲が広いこともあり、場所によって損壊の程度は異なっている。
川に近い西側では、低圧連系の太陽光発電所と同じように、フェンスから太陽光パネルまで、倒壊している設備がほとんどだった。
しかし、それ以外の場所では、水没や浸水の被害を受け、泥に埋まり草木が付着しているものの、ほとんどのパネルは架台に固定され、原型をとどめているように見える。
メガソーラーの基礎は、スクリュー杭を採用しているとみられる。太陽光パネルはカナディアン・ソーラー製だった。