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鬼怒川の氾濫で太陽光設備が浸水、建設時の工事に問題視も

2015/09/13 14:20
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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川の水が流れ込んだ鬼怒川沿いの太陽光発電所
手前が低圧連系の太陽光発電所、奥が出力1.8MWのメガソーラー。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
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 関東や東北では9月10日、台風18号の影響による記録的な豪雨が続き、茨城県常総市では、鬼怒川の堤防が決壊したり、堤防を越えて川の水が溢れ出る「越水」による被害が生じた。

 堤防の決壊や越水は、常総市内で数カ所に及んだ。溢れ出た場所のうちの1カ所は、鬼怒川の東側に位置する若宮戸地区にある、太陽光発電所に隣接する川岸だった。

水没した部分もある
手前のメガソーラーのアレイは倒壊して水没している。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
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 太陽光発電所や周辺の土地だけでなく、近隣の地域に水が流れ込んだ。太陽光発電設備は、水没・浸水した。

 この太陽光発電所に関して、元々、自然堤防の役割を担っていた丘陵部を、太陽光発電所の施工時に切り崩したことが、今回、越水を引き起こした要因の一つとなった可能性があると、複数の一般メディアが報じている。

 人工の堤防がない場所のため、自然堤防を削ったことによる洪水の危険性を、周辺住民が通報したり、市議会などで指摘されていたとしている。これに対し、削られた部分に土囊を積み上げて処置していた。

丘陵による自然堤防を削って施工
右奥に断面が見える丘が本来の高さ。手前左から続く、自然堤防を削って土嚢を積んだ部分と、周囲の自然堤防の高さは大きく異なる。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
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 自然堤防の役割を担っていた丘陵部は、太陽光発電所の西側にあたる場所で、約150mにわたり、高さ約2m削られていた。現地で見ると、掘削後に積んだ土嚢と、周囲の自然堤防の高さの差は、相当に大きい。

 鬼怒川の水が溢れ出た後の2日間、晴れの日が続いたこともあり、12日午後には、この太陽光発電所では、水没・浸水したままの場所は、一部に縮小していた。

 太陽光パネルは、隣り合う形で大きく二つのエリアに設置されていた。

 一つは、川に近い西側で、出力50kW弱の三つの太陽光発電所が低圧連系している。土地区分や連系設備の状況から、いわゆる「低圧分割案件」の可能性もある。

 もう一つは、川から遠い東側で、高圧連系した出力1.8MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)である。

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