カナディアン・ソーラーは8月31日、100%子会社の米Recurrent Energy社が、米カリフォルニア州に出力200MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設すると発表した。同プロジェクトは、「Tranquillity Solar Power Project」と呼ばれる。

 稼動後は、米Southern Power社が51%の株式を所有する予定で、カナディアン・ソーラーグループは残りの49%の株式を所有し続ける。Southern Power社は、米Southern社の子会社である。

 開発資金は、6行の銀行による融資で賄っている。バック・レバレッジ(back-leveraged loan facility)と呼ばれる設備投資の手法を活用した。

 メガソーラーは、カリフォルニア州のフレズノ郡(Fresno County)にある、面積1900エーカーの土地に建設する。すでに施工を始めており、2016年第4四半期には売電を開始する予定となっている。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、米Signal Energy Constructors社が担当している。稼動後の年間発電量は、一般家庭約5万5000軒の消費電力を賄うのに十分な量を見込んでいる。

 発電によって生じる「再生可能エネルギークレジット(renewable energy credits:RECs)」は、15年間の電力購入契約の下、米Southern California Edison社が買い取る。

 Recurrent Energy社は、シャープの子会社だったが、本体の業績不振による事業再構築の一環で、2015年にカナディアン・ソーラーが買収した。