ルネサス エレクトロニクスは、車載情報システム向けSoC「R-Car」の新製品として、Ethernet AVB通信対応の画像圧縮IC「R-Car T2」を開発した(ニュース・リリース)。このICを車載カメラに内蔵することで、撮った映像を複数のECUで利用できる"車載カメラネットワーク"が容易に実現できるという。

 2015年9月9日に東京の本社で開いた記者説明会では、今回のICを使ったデモンストレーションを行った。画像圧縮時間の短さを訴えたデモで、高速に動く物体が自然に見えるサラウンドビューシステムを実現した。クルマの模型の前後左右に合計4つの車載カメラ(それぞれR-Car T2を内蔵)取り付けて、その模型クルマのまわりを回る小型のレーシングカーを撮った。サラウンドビューは4つのカメラの合成映像だが、画像圧縮時間が短いため、レーシングカーは切れ目なく見えるとのことだった。

今回のICを搭載した車載カメラ4台を使ったデモ
カメラはパナソニックが開発したものである。日経エレクトロニクスが撮影。