「メガネ型端末による眼の疲労度は15分ほどの連続使用であれば、実際の読書と違いはない。15分に1回程度の休憩を入れれば、疲労は蓄積しにくくなるだろう」--。大阪大学大学院医学系研究科教授の不二門尚氏は2015年9月8日、Wearable TECH EXPO in Tokyo 2015(主催:朝日新聞社メディアラボ、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、ジョリーグッド)の講演で、メガネ型ウエアラブル端末が眼に与える影響とその対策を解説した。

 不二門氏の講演「スマートグラスBtoB導入にある障壁と未来」は、ジョリーグッド代表取締役CEO(最高経営責任者)の上路健介氏をモデレーター役として、東芝 メガネ型ウェアラブル事業プロジェクトリーダーの金子祐紀氏とともに行われた。東芝は2015年中の発売を目指して、設備メンテナンスや物流など様々な業務に利用できるBtoB向けのメガネ型ウエアラブル端末を開発中である。小児眼科、神経眼科の専門家である不二門氏は、東芝の依頼を受けて、このメガネ型端末の試作品が眼に与える影響を調査している。

(左から)ジョリーグッド代表取締役CEOの上路健介氏、東芝 研究開発統括部マーケティング戦略室主務メガネ型ウェアラブル事業 プロジェクトリーダーの金子祐紀氏、大阪大学大学院医学系研究科教授の不二門尚氏
(左から)ジョリーグッド代表取締役CEOの上路健介氏、東芝 研究開発統括部マーケティング戦略室主務メガネ型ウェアラブル事業 プロジェクトリーダーの金子祐紀氏、大阪大学大学院医学系研究科教授の不二門尚氏