ABBが供給する接続箱「PVmax」
ABBが供給する接続箱「PVmax」
(出所:日経BP)
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 欧州重電大手ABBの日本法人であるABB(東京都渋谷区)は9月3日、岡山県瀬戸市の錦海塩田跡地に建設中の国内最大級のメガソーラー(大規模太陽光発電所)に、ポリプロピレン製筐体を採用した接続箱を約5000台納入すると発表した。

 同メガソーラー事業は、GEエナジー・フィナンシャルサービス、東洋エンジニアリング、中電工、くにうみアセットマネジメントが出資し、国内メガバンクによるプロジェクトファイナンスを組成して建設する。出力は約230MW、総事業費は約1100億円となる。

 東洋エンジニアリングが、EPC(設計・調達・施工)サービスを担当する。ABBは東洋エンジニアリングから接続箱を受注した。このほかの主要設備の納入元は、太陽光パネルの約半分がトリナ・ソーラー、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)と米GE(ゼネラルエレクトリック)となる。

 ABBが製品化している接続箱「PVmax」は、ポリプロピレン製の筐体を採用し、ABB製低電圧機器で構成している。IEC(国際電気標準会議)規格に対応し、ヒューズホルダを備え、直流1000Vでの設計も可能となっている。金属やFRP(繊維強化プラスチック)製の筐体に比べて軽いため、現場作業者の負荷を下げ、建設期間の短縮とコスト削減に寄与するとしている。