神奈川県川崎市は、JTB総合研究所、ケアネットと連携し、シニア男性の生きがい発見と健康寿命の延伸を促すサービスの事業化に向けたモデル事業を始める。産業の力で福祉分野の課題解決を目指す川崎市の施策「ウェルフェアイノベーション」の研究開発委託事業として実施する。

 定年退職した男性の生活の充実が大きな課題となっている中、ウェルフェアイノベーションフォーラムに参加しているJTB総合研究所とケアネットは、介護予防プログラムの開発に取り組んでいる。具体的には、定年退職後に時間を有効に活用できていないシニア男性などを対象に「生きがい発見!五感刺激プログラム」を提供。新しい経験と出会いなどを通じた行動変化を促し、プログラム終了後に参加者にいきいきとした生活を送ってもらうことで、身体機能の維持・改善につなげることを目指す。

 今回のモデル事業は、このプログラムの事業化に向けた検証として実施するもの。実施期間は2015年10月1日~2016年1月11日(月)のうちの全5日間。脳の健康度UPプログラムやクラッシックコンサート鑑賞、⼤⼈の社会科⾒学「川崎の魅⼒再発⾒・川崎産業観光ツアー」などを実施し、外出機運の醸成を目的とした旅⾏も実施する。

 モデル事業の実施にあたり、川崎市在住の65歳以上の男性を対象に参加者を募集。募集人数は20名程度を予定している。