タブレット型超音波画像診断装置「VISIQ」
タブレット型超音波画像診断装置「VISIQ」
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「C5-2」トランスデューサー
「C5-2」トランスデューサー
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 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは2015年9月1日、タブレット型超音波画像診断装置「VISIQ(ビジック)」の販売をフクダ電子を通じて開始した。

 VISIQは、タブレット型タッチパネル式の専用本体と、USBで接続する腹部用のコンベックスプローブである「C5-2」トランスデューサーを装備。さまざまな画像自動最適化機能も備えており、高画質の超音波検査を簡便に行える。希望販売価格はオープン。国内初年度の販売台数は約250台を見込んでいる。

 今回の装置の特徴は大きく3つある。

 第1に、トランスデューサー内に、標準的な超音波診断装置で使用する部品を内蔵し、小型化に成功した。これにより場所を選ばずに診断できる。内蔵電池で最大2時間半連続してスキャン可能。さらに、Wi-Fi機能により、DICOM規格に準拠した画像データをPACS(医療用画像管理システム)に転送できる。

 第2に、すばやく簡単に使用できるタッチパネルのユーザーインターフェースを採用した。スマートフォンやタブレット端末と同様の操作が可能という。

 第3に、独自の超音波ビーム形成や信号処理技術、画像最適化機能により、小型でありながら、高画質な画像を描出できる。腹部や産婦人科用のアプリケーションも搭載。11.6型のタブレット端末を採用することで、機動性に加えて診断に十分な画像を提供できるとしている。