Enel Green Power社が建設したメガソーラーの例
Enel Green Power社が建設したメガソーラーの例
(出所:Enel Green Power社)
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 イタリアの再生可能エネルギー発電事業者であるEnel Green Power社は8月31日、ブラジルで3カ所、合計出力553MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を開発すると発表した。

 既存の出力11MW、同254MWのメガソーラーを合わせると、合計出力が818MWとなり、ブラジルで最大規模の太陽光発電事業者になった。

 三つのメガソーラーは、ブラジルの電力会社のChamber of Commercialisation of Electric Energy 社に売電する。20年間の電力購入契約を締結した。2017年までに売電を開始する。

 今回、開発するのは、出力103MWの「Horizonte MP」、同158MWの「Lapa」、同292MWの「Nova Olinda」である。稼働後の合計年間発電量は、約1.2TWhを見込んでいる。

 三つのメガソーラーを同時に建設する上、電力網への連系設備を共有することで、開発を効率化するとしている。総投資額は約6億米ドルとなる。

 出力103MWの「Horizonte MP」は、ブラジル北東部のバイーア州にあるタボカス・ド・ブレージョ・ヴェーリョ(Tabocas do Brejo)に建設する。稼働後の年間発電量は、約223GWhを見込んでいる。

 出力158MWの「Lapa」は、同じバイーア州にあるボン・ジェズス(Bom Jesus)に建設する。稼働後の年間発電量は、約340GWhを見込んでいる。

 出力292MWの「Nova Olinda」も、ブラジル北東部にあるピアウイ州のリベイラ・ド・ピアウイ(Ribeira do Piaui)に建設する。稼働後の年間発電量は、約604GWhを見込んでいる。

 ブラジルでは、メガソーラーのほか、合計出力700MWの風力発電、同102MWの水力発電の権利を確保している。

 Enel Green Power社は、2019年までに全世界で合計出力7.1GWの太陽光発電所を建設する目標を掲げている。