CO2OによるO&Mサービス風景(イメージ)
CO2OによるO&Mサービス風景(イメージ)
(出所:CO2O)
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 太陽光発電設備のO&M(運営・保守)を手掛けるCO2O(シーオーツーオー、東京都港区)は8月27日、発電量を保証するサービスを10月から開始すると発表した。同社がO&Mサービスを提供している太陽光発電所が対象で、改善提案を実施することなどを条件に想定した発電量を保証する。

 基準となる想定発電量は、サイトで実測した日射量、パネル温度などから試算する。パフォーマンスレシオ(PR)を算出する際の期待発電量と同じ考え方を適用する。想定発電量の80~85%を下回った場合、発電量を保証し、年間のO&M費用を上限に売電収入の減少分を補填する。現在、保険会社と保証サービスについての提携を協議しており、連携が実現すれば、保証内容を拡充する計画としている。

 発電量を保証するパターンは3つある。(1)新設した発電所について、同社が施工監理後に竣工検査し、不具合がないと診断した場合、(2)既設の発電所について、同社が調査・診断を行い、不具合がないと診断した場合、(3)既設の発電所について、同社が調査・診断を行い、判明した不具合の改善提案を実施した場合――となる。いずれも、同社が継続的にO&Mサービスを提供することが前提となる。

 同社の酒井正行社長は、「太陽光発電所で発電量が低下する場合のほとんどは、太陽光パネルの不良でなく、設計・施工上の不具合に起因している。調査・診断による不具合の是正によって、発電量の低下は防げる」としている。

 CO2Oは、世界トップクラスの太陽光パネルメーカーとメンテナンスサービスに関して提携しており、これまでのO&Mサービスで約70MW、評価・診断サービスで約60MWの実績があるという。2015年1月期の売上高は約3億円、2016年1月期は約20億円を見込んでいる。