「再生可能エネルギー発電設備等導入促進復興支援補助金」を活用して竣工した初のメガソーラーとなった
「再生可能エネルギー発電設備等導入促進復興支援補助金」を活用して竣工した初のメガソーラーとなった
(出所:戸田建設)
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山木屋地区復興まちづくり基本計画の概要
山木屋地区復興まちづくり基本計画の概要
(出所:川俣町)
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 戸田建設は8月24日、福島県川俣町で出力2.17MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「川俣町山木屋地区復興メガソーラー発電所」の竣工式を開催したと発表した。

 同社は、川俣町と共同で、「川俣町山木屋地区復興まちづくり」基本計画を策定、推進している。

 この基本計画に基づくスマートコミュニティ構築事業の第1弾にあたるものだという。2014年10月1日に着工し、2015年7月31日に完工した。

 山木屋地区は、避難指示解除準備区域に指定されている地域で、現在も居住は制限されている。売電で得た収入を使い、山木屋地区に新たなコミュニティを構築する。

 たばこ畑、水田などとして使われていた約3.6haの土地をメガソーラー用地に活用した。

 事業費の3分の1は、「再生可能エネルギー発電設備等導入促進復興支援補助金(半農半エネモデル等推進事業)」で賄った。この補助金を活用して竣工した、国内初のメガソーラーとなった。

 メガソーラーの発電事業者は、「かわまた復興発電合同会社」となる。出資者は、川俣町と戸田建設、東芝、渡辺エンジニアリングのほか、同町内の企業である川俣精機、大弥商店、杉田屋電建工業などとなっている。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、香野建設(福島県川俣町)が担当した。

 太陽光パネルは、東芝製の250W品を8680枚設置した。パワーコンディショナー(PCS)も東芝が納入した(製造は、東芝三菱電機産業システム:TMEIC)。

 太陽光パネルの出力2.17MWに対して、PCSの出力は1.925MWとなっている。売電価格は32円(税抜き)。