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日経ものづくり 2017年12月号

技術者塾 INTERVIEW人気講師に聞く!

強い設計力は開発設計プロセスが支える

寺倉 修 氏(ワールドテック代表取締役、元デンソー開発設計者)

  • 聞き手:近岡 裕
  • 2017/11/30 00:00
  • 1/3ページ

出典:日経ものづくり、2017年12月号、pp.135-138(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

生産現場とは違い、開発設計現場の効率が高まらない─。日本企業の多くが長年こうした課題を抱えてきた。「技術者塾」において「世界No.1製品をつくるための開発設計プロジェクト指南」の講座を持つ同氏は、この原因を「きちんと体系化された開発設計プロセスを持っていないことにある」と説く。同氏に開発設計プロセスの重要性について聞いた。

─IoT(Internet of Things)や人工知能(AI)の急速な進化もあり、製造業はますます競争が激しくなっています。この時代に世界の競合に勝つために、日本企業には何が必要だと思いますか。

寺倉氏:「世界No.1製品」を生み出し、生産するための「開発設計プロセス」の構築が最も必要だと私は考えています。世界一とは、品質(性能)とコストで「ダントツ」を実現すること。製造業では、設計段階の取り組みで品質とコストの8割程度が決まるという現実がある。そのため、しかるべき開発設計プロセスが必要となります。

 ところが、きちんと体系化された開発設計プロセスを構築していない日本企業は多いのです。大半の日本企業は競争力の高い生産現場を持っており、優れた生産プロセスを備えています。5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)もムダ取りも「ポカヨケ」などの工夫も実践している。「トヨタ生産方式(TPS)」などは優れた生産プロセスの最たるものでしょう。これらにより継続的な改善を行い、世界的に見ても競争力の高い生産現場を持っている日本企業は数多く存在します。

 それなのに、開発設計現場に目を転じると、きちんと整備された開発設計プロセスがない。開発設計プロセスを持っていても、中身を見ると物足りないケースが目に付きます。「開発設計は頑張ればなんとかなる」などと思っている日本企業が多いのではないでしょうか。

 開発設計現場も本来は、仕事の手順を体系化したり、あるべき姿を目指したりしてムダなく効率的に進めていく点は生産現場と変わりません。しかし、大手企業でも担当者が頑張ってなんとかするという漠然としたイメージを持っているケースがまだあるというのが実態です。

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