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HOME有料会員向けトップ > 第31回:生産性を高める睡眠の驚くべき効果

日経ものづくり 2017年8月号

3Mで学んだイノベーションの設計図

第31回:生産性を高める睡眠の驚くべき効果

  • 大久保孝俊=スリーエム ジャパン 執行役員 コーポレート・プロセス・イノベーション及び品質保証担当
  • 2017/07/31 00:00
  • 1/5ページ

出典:日経ものづくり、2017年8月号、pp.63-68(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 前回までは、イノベーションに挑戦するやる気を引き出すために、「組織の設計」と「個の設計」を解説してきた。今回からは、イノベーションに挑戦する戦士の現場での切実な悩みを取り上げ、その根本原因を脳科学や心理学などから考察した上で、悩みの解消に手助けとなる具体的な方法を解説していく。今回は睡眠の悩みを取り上げる。

 組織の設計や個の設計で取り上げた内容は、いずれも人が覚醒している状態で創造性を高めるための行動指針であった。しかし、夜間に良質な睡眠を確保することも創造性を高めるためには大事である。

 人生90年と考えると、2/3の60年間は意識をコントロールできる覚醒状態だが、残りの1/3の30年間はコントロールできない睡眠状態にある。我々現生人類は、現在の700年前から20万年前までの狩猟・採集社会の環境下で誕生し、その脳の構造に基づいた睡眠という生理的活動を行っている。当時はサーベルタイガーなどの天敵がいる危険な環境だったので、睡眠は生命を失う極めて高いリスクとなる。にも関わらず意識を失っている約8時間の睡眠がなぜ必要だったのか。睡眠がないと致命的に不利になる何らかの理由があるはずだと考えられてきた。今回はその睡眠の役割と、明敏な覚醒を得るための睡眠の行動指針を考察する(図1)。

図1 覚醒と睡眠
イラスト:大久保孝俊
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