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HOME有料会員向けトップ > JR東日本とJR東海が新幹線車両を開発へ

日経ものづくり 2017年8月号

レポート

JR東日本とJR東海が新幹線車両を開発へ

高速走行での安全・快適性の向上狙う

  • 松田千穂
  • 2017/07/31 00:00
  • 1/3ページ

出典:日経ものづくり、2017年8月号、p.29,31(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は2017年7月4日、次世代新幹線の開発に向けて試験車両「E956形式新幹線電車10両編成」の新造を発表した。2019年春に同車両を落成させ、試験を開始する。

 試験車両の愛称は「ALFA-X」*1。先頭車両を2種類用意する(図1)。安全性と快適性を高め、最高速度360km/hでの営業運転の可能性を検証する。

*1 Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentationの略。

図1 試験車両「E956形式新幹線電車10両編成」(愛称:ALFA-X)のイメージ
上下2種類の先頭車両を用意する。 画像:JR東日本
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 これまで同社は、「STAR21」(試験期間1992~1998年)、「FASTECH360」(同2005~2009年)の2世代の試験車両を用いて、新幹線技術の開発を進めてきた(図2)。STAR21では軽量化と高速化をコンセプトに、試験最高速度425km/hを達成。FASTECH360では信頼性や快適性の向上、環境との調和もコンセプトに加え、同398km/hの実績を残している。両車両での試験で得た知見に基づいて開発した現行車両での最高速度は、東北新幹線の宇都宮~盛岡間における「はやぶさ」(E5系)・「こまち」(E6系)の320km/hである。

図2 JR東日本の新幹線車両と試験車両
「STAR21」「FASTECH360」を活用し、「E1系」から最新の「E7系」までを実現してきた。図:JR東日本
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 次世代新幹線の開発に当たって同社は、[1]さらなる安全性・安定性の追求、[2]快適性の向上、[3]環境性能の向上、[4]メンテナンスの革新、という4つのコンセプトを掲げる。IoT(Internet of Things)やビッグデータ、人工知能(AI)を活用しながらこれらを実現することで、安全・高速な移動手段の提供に加えて新たな価値の提供を目指す*2。試験最高速度としては、400km/h程度を想定している。

*2 同社が2016年11月に発表した「技術革新中長期ビジョン」では、IoT・ビッグデータ・AIの活用を通して危険予測とリスクの最小化を図るとともに、メンテナンスの効率化、省エネルギー、新サービスの実現などを目指すことを表明。新サービスの1つとして「次世代新幹線の実現」を挙げている。

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