ソニーは2015年11月20日、クラウドファンディング・サイト「First Flight」*1において、アロマディフューザー(芳香デバイス)「AROMASTIC」の製品化に向けたプロジェクトを公開した(図1)。AROMASTICは、持ち運びが容易なスティック型筐体で、ユーザーが望んだタイミングで好みの香りを自分だけで楽しむという、いわば「ウォークマンが音楽で実現した機能を、香りの楽しみ方にも応用した製品」(ソニー新規事業創出部 AROMASTICプロジェクトリーダーの藤田修二氏)。
ソニーが2015年7月に開設したWebサイトで、具体的な商品やサービスを提案し、商品化に向けた支持を募るクラウドファンディングに加えて、具体的な提案に先立ったいち早いコミュニケーションをする「ティザー」、商品を販売する「eコマース」の3つが柱となっている。
この製品で注目すべきは、香り成分を格納するカートリッジを3Dプリンター(マイクロ光造形システム)で製造する計画であること。クラウドファンディング中なので発売が確定したわけではないが、クラウドファンディング向けとして出荷する予定の3700個を、2016年6月以降に量産できる体制を構築中だ。