ホンダは、レーザーを使って自動車のボディー用鋼板を切り抜くブランキングシステム「Intelligent Laser Blanking System」を開発し、完成車工場である埼玉製作所寄居工場(埼玉県・寄居町)に導入した(図1)。コイル材にレーザーを照射し、プレス成形前のワークであるブランキング材に切断する(図2)。対象はドアやルーフ、フードなどボディーの内板(インナーパネル)と外板(アウターパネル)のブランキング材。これにより、ブランキング用金型を不要にした。大物部品をコイル材からレーザー加工で連続生産するシステムは自動車業界で世界初。

図1 寄居工場のブランキング工程
図1 寄居工場のブランキング工程
レーザーで加工するブランキングシステム「Intelligent Laser Blanking System」を開発した。
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図2 レーザーで切り抜いたブランキング材
図2 レーザーで切り抜いたブランキング材
「ヴェゼル」のサイドパネル用。これを後工程であるプレス工程でサイドパネルに成形する。
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