軽量化の素材として、航空機や自動車などさまざまな分野での活用が広がっている炭素繊維強化樹脂(CFRP)。その課題の1つがリサイクル性の向上だ。「約30%が廃棄されている」(ACA代表取締役副社長の谷川茂利氏)状況という。埋め立てなどの廃棄に伴うコストは製品価格にも反映されており、リサイクル性の改善は地球環境の視点だけでなく、コスト面でも大きなインパクトがある。

 そんな中、2016年5月に設立されたベンチャー企業ACA(本社千葉県柏市)が開発した技術が注目を集めている。再利用可能な形の炭素繊維(CF)を低コストで回収できるため、CFRPの利用拡大を後押しする技術になりそうだ。