「A4判を半分にしても、A5判にはならない」。

 従来の裁断機は切り取る大きさを指示する方法が主流で、A4判からA5判を切り取っても、残った紙の短辺が1mm短くなってしまう。この課題を解決し、正確な半切り(紙を半分に切ること)を簡単に実現できるのが、プラス(本社東京)が2017年2月に発売した手動裁断機「ハンブンコ」だ(写真)。

 刃を取り付けたハンドルを紙に押し付けながらレールに沿って動かすタイプの裁断機だが、半切りのために3つの工夫を盛り込んだ。その1つ「3角マット」は、刃を受けるマットの断面形状を従来の長方形から3角形にした。その効果とは何だろうか。

* A0判とA1判、A1判とA2判、A2判とA3判、A7判とA8判でも同様の関係が成り立つ。
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