ムダを省いた生産(リーン)と、デジタル化の2軸で工場改革を進める米General Electric(GE)社。そのモデル工場「ブリリアント・ファクトリー」に指定されているのが、GEヘルスケア・ジャパンの日野工場だ。世界450のGE社の自社工場でブリリアント・ファクトリーは7工場だけ。その中でも最も高い評価を得た強い現場力を、世界中のGE社の工場に向けて発信していこうとしている。

写真:栗原克己
写真:栗原克己

 日野工場がブリリアント・ファクトリーに指定されたのは、デジタル・ツールを使いこなし、生産性の向上という成果を出したからです1)。デジタル化というと、往々にしてツールの導入自体が目的となってしまい、それだけで手一杯になりがちです。しかし日野工場では、デジタル化で生産性を高めるという目的をはっきりさせ、それに特化して結果を出しました。そこが評価されたのです。