(イラスト:Getty Images)
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IT(情報技術)による農業変革をまったく新しい方法で実現しようとしている研究者がソニーグループにいる(関連記事)。新農法では、さまざまな植物同士あるいは昆虫・動物との持ちつ持たれつの関係に着目、ITを使って最適な関係づくりを手助けする。46億年の地球の歴史で培われた生態系の仕組みを積極的に活用して地球環境への負荷を抑えつつ生産性の向上を図る。世界の多様な地域社会で、それぞれの生態系と一体化した農法の構築を目指す。人類が生態系を顧みずに植物の生育環境を制御することで過去1万年に進化を遂げた農業は、転換点に来ているという。ソニーコンピュータサイエンス研究所の舩橋氏が、農地での実践を踏まえて解説する。(本誌)