技術者の働き方を考える連続解説の第3回。最終回に当たる今回は、電子技術者を抱える新興家電メーカーを中心に、小規模企業が電子技術者に求める役割を探る。大手メーカーに入社したものの自ら社外で開発プロジェクトを立ち上げた技術者の事例や、技術者を社会に送り出す役割を担う大学の取り組みも紹介する。

 電子技術者の活躍の場が小規模メーカーの間に広がっている。象徴的な例が、新興の家電メーカーが、大手電機メーカーから電子技術者を積極的に採用していることだ。

 新興の家電メーカーは、大手電機メーカーとは異なる視点で製品を企画し、需要をつかんでいる。電子技術者を社内に抱え、特徴的な開発手法を製品企画に生かして市場での存在感を高めている企業も少なくない。