electronica 2016では、この展示会のお家芸とも言える、産業機器向けのハイエンドの半導体や電子部品などが数多く発表・展示された。高性能・高信頼性をウリモノにして、FA機器や医療機器、サーバー、通信装置などへの搭載を狙う。

産業用コネクターで日独の大手がタッグ

 「Industry 4.0」を合言葉に工場のIoT化が叫ばれており、ネットワークの中核をなす産業用Ethernetにも、変化の波が押し寄せている。これを受け、部品メーカーが産業用Ethernetに向けた、新たな製品を披露していた。

 例えば、欧州の大手コネクターメーカーであるドイツHARTING社は、産業用Ethernetに向けた新しいコネクター「ix Industrial」と「M8 D-coded」、「T1」を出展した(関連記事)。中でも力を入れてアピールしていたのは、ix Industrialである。ヒロセ電機との共同開発品である。今回のelectronicaではHARTING社ブースで記者会見を開催。同社 Chairman of the BoardのPhilip Harting氏とヒロセ電機 代表取締役社長の石井和徳氏が登壇し、ixに対する期待を述べた。

左がHARTING社のPhilip Harting氏、右がヒロセ電機の石井氏(写真:日経エレクトロニクス)
左がHARTING社のPhilip Harting氏、右がヒロセ電機の石井氏(写真:日経エレクトロニクス)
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