シリコンバレーでは新しいロボットを世に問うスタートアップが次々と生まれている。2017年9月にサンフランシスコで開催された「HAX Demo Day」でも、2社がデビューした。4足歩行の配送ロボットを開発する米Unsupervised AI社と、犬のフンを自動回収する掃除ロボットを開発する米Beetl Robotics社だ。

 イベントを開催した「HAX Accelerator」は、シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)、米SOSV社が運営するハードウエアスタートアップのアクセラレーターだ。今回の2社とも、HAXの支援を受けてプロトタイプを開発、投資家などを集めたDemo Dayでデモを披露した。

 シリコンバレーからロボットスタートアップが次々と生まれるのは、資金を投じるVCだけではなく、スタートアップによるハードウエア開発や資金調達、マーケティングなどを支援するアクセラレーターがあるからだ。小売店向け在庫確認ロボット「Tally」を販売する米Simbe Robotics社や、出前配達ロボットを開発する米Dispatch Robotics社もHAXの支援を受けていた。

 今回は2社が開発するロボットの紹介だけでなく、数多くのハードウエアスタートアップを育ててきたHAXの戦略も解説しよう。