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日経エレクトロニクス 2015年11月号

Emerging Tech日経BPクリーンテック研究所

試験管の中の太陽、国内外で研究が活発化

「常温核融合」から「凝縮系核科学」へ

  • 金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
  • 2015/10/19 00:00
  • 1/3ページ

出典:日経エレクトロニクス、2015年11月号、pp.94-95(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 「凝縮系核科学」と呼ばれる分野の研究開発が、国内外で活発化している。「凝縮系核科学」とは、金属内のように原子や電子が多数、集積した状態で、元素が変換する現象を研究する分野。1989年3月に米ユタ大学で、2人の研究者が「常温核融合(コールド・フュージョン)」として発表し、世界にセンセーションを巻き起こしたことに端を発する。

国内初の研究部門が東北大に

 2012年にミズーリ大学に、凝縮系核反応ベンチャーの研究者が移籍して研究センターを設置したのに続き、2015年にはテキサス工科大学がイタリアの研究機関などと連携した研究センターを設置する。2015年4月には、東北大学に「凝縮系核反応」を掲げた研究部門が国内で初めて設置された。

 軽い元素が融合して重い核種に変わる「核融合」は、その際に膨大なエネルギーを放出する。太陽の輝きの源泉だ。それを発電システムに活用する「核融合炉」の実用化を目指し、フランスや日本などは、国際協力の下で「ITER(国際熱核融合実験炉)」の建設を進めている。核融合炉を実現するには、1億℃以上のプラズマ状態の反応場が必要になるなど難易度も高く、当初の目標に比べ実用化は大幅に遅れている。

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