「東芝メディカルの売却を発表したが、この事業は東芝本体で責任を持って続ける」(東芝 代表執行役副社長の綱川智氏)─。

 放射線医学総合研究所(放医研)と東芝が2016年1月に開催した、重粒子線治療装置向け「回転ガントリー」の完成発表会。挨拶に立った東芝の綱川氏はこう強調した(図1)。

(a)発表会に登壇した東芝の綱川氏
(a)発表会に登壇した東芝の綱川氏
(b)回転ガントリーを導入した放医研の重粒子線 治療室
(b)回転ガントリーを導入した放医研の重粒子線 治療室
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図1 重粒子線治療装置を「普及サイズ」に
東芝は、超電導や加速器など原子力で培った技術を重 粒子線治療装置に投入。世界展開に向けて、普及サイ ズの装置実現を狙う。