空気中のCO2を使って燃料生成、Fordが350万ユーロ投資

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 米Ford Motor社は2015年9月14日、空気中のCO2から作った燃料を自動車に使うプロジェクトに、350万ユーロを投資すると発表した。

 天然ガスやバイオガスと空気中から採取したCO2を材料に、太陽光や風力などで発電した電力で、ジメチルエーテル(DME)とオキシメチレンエーテル(OME1)を生成する。同社は「Mondeo」をベースに、DMEとOME1を燃料として使う車両を開発する。DMEとOME1は、どちらも粒子状物質の排出量が少なく、燃費改善の可能性もある。

 DME燃料を使う車両はディーゼル車と同等の性能で、CO2排出量はわずか3g/km。燃焼によるすすはほぼ発生せず、高い熱効率と優れたコールドスタート性が期待できるが、貯蔵には加圧タンクが必要となる。一方、OME1は従来のタンクシステムに格納できる。

新型「Astra Sports Tourer」、200kgもの軽量化

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 ドイツOpel社は、2015年9月に開催された「フランクフルトモーターショー」に新型「Astra Sports Tourer」を出展した。従来モデルと比べて最大で200kg軽量化している。

 車両寸法は全長4702×全幅1871×全高1499mmで、従来モデルと同じ。しかし、室内では運転席のヘッドルームが26mm、後席の足元スペースが28mm以上増えた。後席は40:20:40の折りたたみ式で、荷室容量は後席を折りたたんで最大1630Lとなる。

 コンパクトなデザインと軽量材料の使用により、ボディシェル単独の重さは従来の357kgから280kgへ減少した。車両構造は、高強度および超高強度鋼の使用やサブフレームの小型化などにより、さらに50kg削減した。

 エンジンは排気量が1.0~1.6L、最高出力が70kW~147kW。

日産の超小型モビリティ、江東区でミライトが運用調査

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 通信インフラの整備や急速充電器の設置工事などを手掛けるミライトは、東京都江東区と日産自動車が実施している超小型モビリティ運用調査への参加を発表した。

 日産自動車の小型電気自動車「ニューモビリティコンセプト」5台を導入し、23区内にある同社事業所間を移動するための交通手段として活用。将来のカーシェアリングなどの事業を検討するため、車両貸出システムやGPSによる運行データ管理、アンケート結果などを収集し分析する。ニューモビリティコンセプトは2人乗り。200Vの家庭用電源を使って4時間で満充電となる。満充電での走行距離は約100km。

 調査期間は2015年7月14日~2016年3月25日。豊洲地区にある本社に2台、江東区内にある事業所2カ所で3台を利用する。