Volvo、CMAプラットフォーム初採用、新型「40シリーズ」コンセプト車

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 スウェーデンVolvo社は、新「40シリーズ」のコンセプトカー2車種を公開した。新開発の小型車向けプラットフォーム「Compact Modular Architecture(CMA)」を初採用した。

 同社の中型車向けプラットフォーム「Scalable Product Architecture(SPA)」は「90シリーズ/60シリーズ」に採用済み。同社は全モデルシリーズで電動化を目指しており、SPAとCMAは電動化を念頭に開発されたものだ。2017年に生産を始めるこの新型40シリーズにも、プラグインハイブリッド車と電気自動車の投入を予定している。

 同社は、4年以内に世界的な高級車メーカーと競えるブランドになること、2025年までに累計100万台の電動車両を販売することを目指しており、CMAを使う小型高級車は、この目標達成に欠かせない存在という。

BMW、EV「i3」に高密度電池を採用、航続距離を300kmに

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 ドイツBMW社は、電気自動車(EV)「i3」の電池容量を94Ah(総電力量33kWh)に拡大したモデルを、2016年夏に市場投入すると発表した。高エネルギー密度のリチウムイオン電池を使うため、電池容量が増えても、電池の寸法は従来の60Ahモデルと変わらないという。

 フル充電時の航続距離は従来の190kmから300kmまで延びた。冷暖房をフルに使って電力を割いた場合でも200kmを走行できるという。

 モーターの最高出力は125kW(170hp)で変わらない。停止から100km/hまで7.3秒で到達する。NEDC(新欧州ドライビングサイクル)の電力消費量は100km当たり12.6kWhとなる。

 60Ahモデルも引き続き販売する。また、レンジエクステンダー付きEVのi3にも94Ahモデルを追加する。

「PorscheのDCTより速い」、GMの新しい10速AT

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 米GM社は、2017年型「Chevrolet Camaro ZL1」に搭載を予定している同社の新しい10速自動変速機(AT)を発表した。Camaro ZL1にはスーパーチャージャー付きの排気量6.2L、V型8気筒「LT4」エンジンを搭載する。最高出力は477kW、最大トルクが868N・m。GMは数百時間をかけ、この大出力エンジンに新ATのシフト性能を合わせた。

 全体の変速比は7.39で、1速の変速比は4.70である。全体の変速比は広いが、2速以降は小刻みな変速比となる。これを高速にシフトチェンジすることで、ほぼすべての車速域でエンジン性能を効率良く引き出せるようにした。同社の試験では、Porsche社のDCT「PDK」を搭載したものより、この10速AT搭載車のほうが1速から2速へのシフトアップが36%速く、2速から3速では27%、3速から4速では26%速かった。