Ford、メキシコと南アに投資、南アでの「Everest」生産に備える

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 米Ford Motor社は、メキシコと南アフリカの工場への投資を決定した。メキシコには2020年までに16億ドル(約1766億円)を投資し、サンルイスポトシ州に小型車を生産する新たな製造拠点を設ける。2018年に稼働を始め、2020年までに2800人を雇用する。生産した自動車は北米や中南米のほか、中国や韓国にも輸出する。

 南アフリカには1億7000万ドル(約188億円)を投資し、プレトリア地区にあるシルバートン組立工場の生産能力を増強する。この工場は2015年末に発売した新型ピックアップトラック「Ranger」を生産中。Rangerの販売が好調なため、フル稼働の状態だ。2016年第3四半期に新型SUV「Everest」の生産も始める。これに備えて生産能力を増強する。現在、南アで販売するEverestはタイからの輸入に頼っている。

Daimlerの9速自動変速機、ルーマニアでも生産開始

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 ドイツDaimler社の子会社であるルーマニアのStar Assembly社は、9速自動変速機「9G-TRONIC」の生産を開始した。Star Assembly社はSebes工場にDaimler社から3億ユーロの投資を受け、新たに1000人を雇用した。9G-TRONICの生産ラインにはサッカーコート10面分の敷地を使っている。

 9G-TRONICは、MercedesBenzブランドの「E350 BlueTEC」や「GLECoupe」、新型「Eクラス」などに搭載されている。Daimler社は今後数年で、ほぼ全ての縦置きエンジン車に9GTRONICを搭載する予定。Sebes工場で生産が始まったことで、今後の需要拡大に対応できるようになる。

 Star Assembly社は2013年に設立。5速自動変速機の生産から始め、2014年には7速自動変速機の組立ラインも追加した。

Jaguar Land Roverが、カーシェア子会社サービス開発を開始

 英Jaguar Land Roverグループは、カーシェアリングなどのサービス技術を開発する100%子会社「InMotion」を設立した。30人を雇用し、本社はロンドンに置く。

 カーシェアリングやライドシェアリングは、予約・配車アプリなどの発達により、サービスを手軽に利用できるようになってきた。特に都市部では自動車を所有・維持するコストを節約して、こうしたサービスを利用する人が増えている。InMotion社は、このようなユーザー事情の変化や新しい技術の進歩に迅速に対応を図る。

 InMotion社は2016年5月から数カ月間、北米、欧州、アジアで、サービスの実証試験を行う。ユーザーニーズや課題をくわしく研究し、新しいビジネスモデルや技術プラットフォームを開発するとしている。