Hyundaiの「IONIQ」PHEVモデル、
高効率エンジンなどに特徴

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 韓国Hyundai Motor社は新型車「IONIQ」のプラグインハイブリッド車(PHEV)モデルの技術概要を発表した。高効率なエンジン、安全性を高めた電池、軽量化した車体、省エネ運転支援システムが特徴だ。

 HEV専用に開発した排気量1.6Lの「Kappa GDi」エンジンは、20MPaの高圧で燃料を噴射する直噴システム、アトキンソンサイクル、大容量の排気ガス再循環装置などを採用。これらにより、熱効率を40%に高めた。最高出力は77kW、最大トルクは147N・mである。

 リチウムイオンポリマー二次電池は、高電圧駆動のモーターに合わせて充放電特性を最適化した。電圧、電流、温度をリアルタイムに監視し、過充電の危険があれば電流を遮断する機能も搭載。放熱機能を強化するため、高強度の分離膜を採用した。

排ガス不正問題に揺れるVW社、
小型EV「e-up!」の日本投入見送り

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 ドイツVolkswagen社は、電気自動車(EV)「e-up!(イー・アップ!)」の日本市場への導入を見送ることを決定した。同社は2015年9月に発覚した排ガス不正問題を受けて事業方針を転換しており、それを受けた格好だ。

 e-up!は4人乗りの小型EVで、日本では14年10月に発表会を開催していた。15年2月には受注を開始したが、「e-up!に搭載した急速充電システムが日本国内の急速充電器の一部に対応していないことが分かり、納車を延期していた」(フォルクスワーゲン グループジャパン)。

 こうした状況で、排ガス不正問題が発覚。Volkswagen社は、これまでディーゼル重視だった軸足を電動車両へと移す方針を打ち出した。なお、EV「e-ゴルフ」は航続距離を300km以上に延ばしたものを投入する。

Valeo社の自動運転車、フランス一周を達成

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 フランスValeo社は、同社の自動運転テスト車両「Cruise4U」がフランス一周を完走したと発表した。Cruise4Uはドライバーが運転したほか、実際の道路状況下で、自動運転モードで130km/hまでの車速で走行した。

 パリを出発し、カレー、ストラスブール、モンペリエ、バイヨンヌ、ブレストを巡る行程で、総走行距離は1万kmを超え、そのうち4000km以上を自動運転で走行した。

 Cruise4Uの自動運転システムには、ドイツIbeo Automotive Systems社との提携で開発したレーザースキャナー「SCALA」を用いた。SCALAは車両前方の障害物を検知するために用いる。SCALAで収集したデータと車両に搭載したカメラの映像情報を、オランダMobileye社の画像処理技術で統合し、周辺環境のマップを生成する。