ドイツContinental社は2016年9月中旬、千葉県旭市のテストセンターで開催した技術試乗会「TechRide 2016」で、開発中の衝突回避技術や低速域の追従技術などを公開した。2018~2020年ごろの実用化を目指す(表)。

表 Continental社が公開した開発中の技術
表 Continental社が公開した開発中の技術
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 欧州の自動車アセスメントであるEuroNCAPは、2018年に自転車、2020年には交差点で真横から向ってくる車両に対して、衝突回避する機能の評価を盛り込む計画。同社は、EuroNCAPが新しい基準を導入する時期に合わせて、これらの技術を実用化する方針である。

 Continental社が公開した自転車との衝突回避システムは、速度30km/hで走行中に、前方右側の停止車両の陰から5km/hで飛び出してきた自転車をミリ波レーダーで検知、自動ブレーキを作動させる(図1)。ESC(横滑り防止装置)による自動ブレーキの減速度は0.8Gで、最大1Gまで可能である。

図1 前方の自転車を検知して衝突を回避する
図1 前方の自転車を検知して衝突を回避する
赤い車両の陰から飛び出した自転車をミリ波レーダーで検知する。電波の回り込みの性質を活用し、車両の陰にいる自転車でも見つけることができる。
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