日経BP社と海外産業人材育成協会(HIDA)らは2015年9月、インドネシアのジャカルタで「アジアものづくりカンファレンス」を開催した(図1)。トヨタ自動車やダイハツ工業、スズキなどの現地法人が登壇し、インドネシアのものづくりで重視している点や競争力を高めるための課題について講演した。現地の技術者、管理職を中心に160人以上が集まる盛況ぶりを見せた。

図1 会場の様子
図1 会場の様子
現地の技術者、管理職を中心に160人以上が集まる盛況ぶりを見せた。(写真:池田陽一)
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 最初に登壇したAstra Daihatsu Motor社のDirectorであるPongky Prabowo氏は、「市場の変化はますます早く、顧客の要求はどんどん厳しくなっている。柔軟に対応するために、開発期間を短縮することが必要」とした。また、取引先の61%は中小企業であり、それらの部品メーカーとの協力関係の強化が重要と語った(図2)。

図2  Astra Daihatsu Motor社のDirector、Pongky Prabowo氏
図2  Astra Daihatsu Motor社のDirector、Pongky Prabowo氏
取引先を分類すると、34%が中企業、27%が小企業と、中小企業が61%に達する。(写真:池田陽一)
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