「自動駐車で後方の障害物を検知して自動で停止する」「ウインカーを倒すと、自動で車線変更する」「ブレーキペダルの踏み込み量に応じたブレーキのフィーリングをソフトウエアで変えられる」──ドイツContinental社の日本法人であるコンチネンタル・ジャパンは、2015年9月に開催した報道陣向けの技術試乗会で、そうした新技術を組み込んだ試乗車を披露した。

図1 コンチネンタル・ジャパン社長兼CEO(最高経営責任者)のChristoph Hagedorn氏
図1 コンチネンタル・ジャパン社長兼CEO(最高経営責任者)のChristoph Hagedorn氏

 2014年度の売上高が345億ユーロ(1ユーロ=134円換算で4兆6230億円)と、世界有数の規模を持つ部品メーカーの一つがドイツContinental社だ。そうした同社が力を入れるのが、今後の自動車の革新を牽引する三つのメガトレンドだ。コンチネンタル・ジャパン社長兼CEO(最高経営責任者)のChristoph Hagedorn氏によれば、それらは情報マネジメント、安全、効率化である(図1)。

 例えば、同社では、高度自動運転や自動ブレーキ、自動駐車は、情報マネジメントと安全というメガトレンドに乗った技術という位置付け。ABS/ESC(横滑り防止装置)や電子制御エアサスペンションは安全と効率化につながる技術とする。真空ブースターを使わない将来型の電動油圧ブレーキは安全を強化する技術だ。