トヨタ自動車の4代目となる次期「プリウス」。2015年9月に、米国ラスベガス、ドイツ・フランクフルトモーターショーで相次いで公開した(図)。日本では2015年末に発売する。開発責任者でチーフエンジニアの豊島浩二氏への取材などを通して次世代車の概要が見えてきた。

図 次期「プリウス」
図 次期「プリウス」
2015年9月のフランクフルトモーターショー会場で公開した。(a)車両本体、(b)リアビュー、(c)後席の座面下に電池を配置した。背もたれを倒した状態での撮影。(d)インパネ。広い視界を確保した。(e)荷室。電池スペースを省けたため容量を増やした。
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 まずはボディーサイズ。日米欧共通で、全長4540×全幅1760×全高1470mm、ホイールベース2700mmとなる。先代に比べて、全長は60mm、全幅は15mm拡大したが、全高は20mm下げた。ワイド&ローの車体とすることで、よりスポーティーなデザインとした。

 肝心の燃費性能については2015年9月中旬の時点でも「最後までチャレンジしている。40km/Lの達成は容易ではない。試験車両によってばらつきもある。達成できるかは紙一重になる」(豊島氏)と述べる。