ドイツ・ニュルブルクリンクにあるサーキットコースのノルトシュライフェ(全長20.832km)でラップタイム6分52秒─。イタリアLamborghini社のスーパーカー「ウラカン・ペルフォルマンテ」が2016年10月にたたき出した記録だ(図1)。同車には様々な先端技術が搭載されているが、中でも注目すべきは、「エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ(ALA)」と呼ぶ車両のダウンフォース(あるいは路面から車体に加わる抗力)を変化させる技術である。

図1 量産車最速の「ウラカン・ペルフォルマンテ」
図1 量産車最速の「ウラカン・ペルフォルマンテ」
2016年10月、ドイツ・ニュルブルクリンクにあるサーキットコースのノルトシュライフェ(全長20.832km)で、量産車としては世界最速のラップタイム6分52秒を記録した。
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 ウラカン・ペルフォルマンテでは、ALAをフロントとリアのスポイラーに適用した。高速・高加速な直進走行時や、制動時、コーナリング時と走行状況に応じて、後述するフラップを開閉させることで、左右のダウンフォースを適切に変化させる。