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HOME有料会員向けトップ > 2025年に向けたHEVシステム、 燃費性能だけでは生き残れない

日経Automotive 2017年7月号

Automotive Report

2025年に向けたHEVシステム、 燃費性能だけでは生き残れない

  • 小川 計介
  • 2017/06/09 00:00
  • 1/3ページ

出典:日経Automotive、2017年7月号、pp.16-17(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 トヨタ自動車が世界初の量産ハイブリッド車(HEV)「プリウス」を発売してから20年。ハイブリッドシステムの選択肢が増えてきた。本誌が2017年5月に開催したセミナー「クルマの電動化、最前線」では、2025年に向けてHEVをどう普及させていくのか、各社で議論した。

 「海外ではHEVであることだけではクルマは売れにくい。電気自動車(EV)走行距離の拡大や通信サービスへの対応などクルマの先進装備を追及していく」(トヨタ自動車製品企画本部主査の金子將一氏)。

 「EVでなくても、EV走行を体感できることが付加価値になることが分かった。シリーズHEVは、室内空間が広いというメリットもあり、2020年になっても一定数残るだろう」(日産自動車第一プロジェクト統括グループで車両開発責任者の羽二生倫之氏)。

 トヨタの金子氏は「顧客にとって燃費が良いのは当たり前になった」と述べ、「どのような先進装備を搭載できるかがカギになる」とした。2017年2月に発売した2代目「プリウスPHV」は、EV走行距離を拡大したほか、エンジン走行よりも電池の充電を優先する「チャージモード」の採用、低温時でもEV走行できるように電池パックにヒーターを搭載した(図1)。

図1 トヨタ自動車の「プリウスPHV」
(a)車両、(b)リチウムイオン電池パック。電池を効率良く使うため、電池パックの底にヒーターを配置した。低温時でもEV走行を楽しめる。
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 日産は2016年11月にシリーズHEV「ノートe-POWER」を発売した。特長として、アクセルペダルを戻すだけで強い回生ブレーキが作動し、車両停止までできる機能を挙げた(図2)。ペダルの踏み替え回数を大幅に減らせる。

 スズキは2016年11月に「ソリオ」のフルHEVを発売した。大きな車両にはフルHEVが必要になるとした他、48Vシステムの採用に意欲を見せた。ドイツContinental社日本法人は「欧州勢は2020年ごろから48Vを導入してくる。2020年には世界市場の4%(約400万台)、2025年には14%(約1500万台)に拡大する」と予測する。 

図2 日産自動車のシリーズHEV車「ノートe-POWER」
(a)車両、(b)アクセルペダルの戻し方で回生ブレーキの強弱を設定。停止まで可能にして楽に運転できるようにした。
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