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日経Automotive 2016年5月号

Automotive Report

2020年の車載電池が見えてきた

スマートエネルギーWeek2016

  • 久米秀尚
  • 2016/04/12 00:00
  • 1/6ページ

出典:日経Automotive、2016年5月号、pp.16-19(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 電池やエネルギー関連の総合展示会「スマートエネルギーWeek2016」が2016年3月に、東京ビッグサイトで開催された。目立ったのは、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)向けの電池に関する取り組みだ。基調講演や展示の内容から、2020年ごろの車載電池の姿が見えてきた。主な話題は、エネルギー密度向上を狙ったEV向け電池と、出力重視のHEV向け電池、大型電池の安全対策の三つである。

 「EVの顧客からは短い航続距離を改善してほしいとの要望を受けている。電池セルのエネルギー密度を向上することで航続距離を延ばす。ガソリン車並みにしていきたい」――。日産自動車でEV・HEV技術開発本部EV・HEVバッテリー開発部部長を務める渡邊康晴氏は基調講演で、EV開発の方向性を語った(図1)。

図1 電池の進化でEVの航続距離を延ばす
(a)日産自動車EV・HEV技術開発本部 EV・HEVバッテリー開発部部長の渡邊康晴氏。(b)日産が示した電池のロードマップ。
[画像のクリックで拡大表示]

 発売から5年が経った日産のEV「リーフ」は、2016年1月に累計販売台数が20万台に達した。その間、航続距離を延ばすための部分改良を2度実施している。渡邊氏によると、それでも航続距離は十分ではないという。

 日産は、電池パックの効率的な配置やボディーの空力性能改善など、エネルギー損失を減らすさまざまな改良を進めている。ガソリン車並みとなる400km程度の航続距離を実現するためには、中核部品であるリチウムイオン電池の性能向上が必須になる。

 並行して同社は、全固体電池を始めとするポストリチウムイオン電池の研究開発にも取り組む。2025年ごろに電池の“世代交代”が起こるとみているようだ。

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